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石村 有沙
関心と研究テーマ
霊長類は種によって様々に異なる食性を示します。食性の違いは、形態や行動、認知能力など、動物の様々な形質の進化に影響します。よって、霊長類の食性の多様性は霊長類そのものの多様性を生む要因の一つとして重要視されています。異なる食物は異なる消化・吸収機構を要求するため、霊長類の食性の多様性の根底には食物の消化・吸収を担う消化管の生理的機能の進化があると考えられます。腸管オルガノイド培養系を用いた霊長類の消化管機能の種間比較により、こうした進化を理解することを目指して研究しています。現在は、樹液食性のマーモセットにおける栄養吸収機能の進化を主な研究テーマとしています。
略歴
2018年3月 |
東京都立日比谷高等学校 卒業 |
2018年4月 |
京都大学 理学部 入学 |
2022年3月 |
同上 卒業 |
2022年4月 |
京都大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 霊長類学・野生動物系 修士課程 入学 |
2024年3月 |
同上 修了 |
2024年4月 |
京都大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 霊長類学・野生動物系 博士課程 進学 |
論文
- Arisa Ishimura, Ken Iwatsuki and Hiroo Imai. Establishment of Intestinal Organoids from Common Marmosets. Organoids 4(1):3 (2025) DOI: 10.3390/organoids4010003
執筆
- 石村有沙, 今井啓雄. 腸管オルガノイド培養系とセンサー細胞解析への応⽤. ⽇本味と匂学会誌 32(1):5 (2024) [日本味と匂学会誌]
発表(日本語)
- 石村有沙, 岩槻健, 今井啓雄. コモンマーモセットの樹液⾷適応メカニズム解明のための腸管オルガノイド樹⽴, (口頭・査読なし), 第10回ケモビ研究会, 2025年2月15-17日, 長柄町
- 石村有沙, 岩槻健, 今井啓雄. 樹液⾷に適応したマーモセットの腸管上⽪細胞における栄養素感知機構解明のための腸管オルガノイド樹⽴ (ポスター・査読なし), 第69回プリマーテス研究会, 2025年2月9日, 犬山市
- 石村有沙, 岩槻健, 今井啓雄. 樹液⾷性のマーモセットにおける腸管での栄養素受容機構解明を⽬指した腸管オルガノイド樹⽴ (ポスター・査読なし), 2024年度生理学研究所研究会「東海地区感覚研究会」, 2024年12月5日, 岡崎市
- 石村有沙, 岩槻健, 今井啓雄. マーモセット腸管の樹液成分感知メカニズム解明のための腸管オルガノイド樹立 (ポスター・査読なし), 日本味と匂学会第58回大会, 2024年9月11-13日, 岡山市
- 石村有沙, 稲葉明彦, 今井啓雄. コモンマーモセット腸管オルガノイドの樹立 (ポスター・査読なし), 第13回日本マーモセット研究会大会, 2024年2月20-21日, 東京
発表(英語)
- 石村有沙, Yan Xiaochan, 今井啓雄. 非視覚オプシンOPN3によるメラノコルチン1型受容体(MC1R)活性阻害効果の解析 (口頭), 第61回日本生物物理学会年会, 2023年11月14日, 名古屋市